平成25年度渉外委員会活動報告
渉外委員会では,Love49 担当委員とパンフレット作成担当委員に分かれ会務を遂行し,両副会長にはオブザーバーとして,情報委員会の藤井幹事,編集委員会の藤田幹事からもご助言,ご協力頂いた. Love49 担当委員:河原,青木,小川,山本,吉田,藤井,(オブザーバー:是松副会長) パンフレット作成担当委員:河原,青木,深澤,廣井,田上,藤田,(オブザーバー:伊藤副会長)
1. 平成24年度細胞検査士会活動調査(調査期間:4月から5月)(回答率100%) (添付資料1,2) 〇啓発・社会事業の報告 2012Love49 キャンペーン実施都道府県数:36都道府県(77%) イベント数:84(子宮の日LOVE49キャンペーン:42,その他:42) 動員人数:約1358人(臨床検査技師,医師等を含む,人数記載なし県が3県あり) 〇育成・養成事業の報告(添付資料2) 回答都道府県数:17都道府県(36%) 開催数:35(複数開催した都道府県あり) 受講生:約935人
*平成25年度活動調査は,【啓発・社会事業】と【育成・養成事業】に分けて各都道府県代表者にお願いする.次回は記載入力しやすいような一覧表を提示する. *細胞検査士会としての公益広報活動の見解は平成25年度第2回細胞検査士役員会にて承認された. 【啓発・社会事業】非会員を対象として行う事業のうち,不特定多数の公衆に対して検診受診など健康への関心を高めたり,正しい医学的知識などを普及することを目的とする事業は,明らかに公益のための事業であり,実施形態(単独開催・他団体との共催など)や方法(街頭での資料配布・講演会など)に関わらず「啓発事業」として公益広報活動の一部と考える.また,行政や患者会など他団体の行う公衆衛生・医学・社会福祉に関する事業への積極的な「社会支援事業」も公益広報活動の一部と考える.
【育成・養成事業】細胞検査士の職務はがん検診への従事など公衆の健康維持に深くかかわる.それ故に,かつては公費助成の下に細胞検査士の養成が行われていた.従って,非会員あるいは会員のみを対象に細胞検査士の職務等の宣伝周知を目的とする「広報事業」や,新たな細胞検査士の養成・育成を目的とする講習会の開催等の「養成事業」なども公益広報活動の一部と考える. 2. 第54回日本臨床細胞学会総会および第52回日本臨床細胞学会秋期大会(5月,11月)におけるパネル展示 子宮頸がん検診委員会と共にLOVE49キャンペーンのパネル展示を行った.第52回日本臨床細胞学会秋期大会では市民公開講座会場でもパネル展示を行った. 担当者:山本委員(渉外委員会)
3. 啓発・社会事業における活動費(支援金)調査(調査期間:8月)(回答率91%) (添付資料3) 本調査は昨年啓発・社会事業がなされていた34都道府県を中心に実施した. 〇他団体,都道府県細胞検査士会,あるいは都道府県細胞検査士会も含めた各参加団体が資金を出し合うような形式での「拠出金・分担金」ありと回答された都道府県:15都道府県(49%) 〇活動費(支援金)なし:16都道府県(52%)
4. 「子宮の日」LOVE49全国キャンペーンを中心としたアンケート調査(調査期間:9月-10月)(回答率80.8%) 啓発・社会事業における問題点を洗い出すために,本アンケートを実施中した. *6年目を迎える啓発・社会事業に対して,全国調査を行った結果,全体的に高い満足度を得ていた.一方で場所や参加人員の確保の難しさが問題となっている.また,細胞検査士会オリジナルの資料(リーフレット)やキャンペーン活動などに関するマニュアルや外部者からの質問に対する回答集などの要望が多かった.
5. 第11回日本子宮頸がん予防・啓発連絡会議(9月) 日時:2013年9月6日(金) 15時30分~17時30分 場所:女性就業支援センター(東京) 出席者:吉田委員(渉外委員会) 内 容:講演1.:子宮頸がん検診の国際比較 田渕未里氏(細胞検査士 ダコ・ジャパン株式会社) 講演2.:検診精度を高める為の取り組みを始めよう~採取器具について~; 加藤順子氏(細胞検査士 株式会社日本セルネット病理細胞診センター) *啓発・社会事業が活発化しており,細胞検査士会として参加費および旅費の支援等 に関する規程について明確にされておらず,委員会内で議論する必要がある.
6. 細胞検査士会ホームページへのLove49活動関連ページの新設(11月)(添付資料4) 各都道府県における地道な活動が細胞検査士会ホームページを通して,より多くの人の目にふれるようにLove49活動関連ページ(仮名)を新設する. *Love49活動関連ページの新設は平成25年度第2回細胞検査士役員会にて承認された.
7. 上級(専門)細胞検査士制度の必要性に関する検討について(11月) 現在,医療従事者が国家資格を得たのち,研修を受講して得た資格を専門性資格として認定することが進められている.認定された資格は,専門性資格として宣伝が可能となる. しかしながら,細胞検査士資格は3年以上の研修受講条件を充たしていないため,専門性資格の認定から外れているのが現状である.細胞検査士資格を得て,3年以上研修を受講した上級(専門)細胞検査士資格であれば,専門性資格として申請が可能であるため,上級(専門)細胞検査士資格の研修体制や試験制度等について,細胞検査士会で意見をまとめておく必要がある。 *平成25年度第2回細胞検査士役員会に報告した.
8. 第9回がん患者大集会への協力参加(11月) 日 時:2013年11月24日 9時~17時 神戸会場:神戸市臨床情報センター 参加者:15名 東京会場:東京医科歯科大学病院3号館講義室2 参加者:10名
9. パンフレット作成関連事項(作成期間:5月-12月) 日本臨床細胞学会の公益法人化への移行により「がん診断の担い手 細胞検査士」version3を作成した.印刷会社3者から印刷見積をとり業者選定を行った結果,インテルナ出版に印刷をお願いした(4万部). 主な変更事項 1) 日本細胞診断学推進協会→日本臨床細胞学会 細胞検査士会 2) 住所変更→東京都千代田区神田駿河台2-11-1 駿河台サンライズビル3階 (FAX番号は記載しない) 3) 細胞検査士の魅力,がん医療均てん化への貢献と検診受診の啓発などの社会活動を新設 *「がん診断の担い手 細胞検査士」version3の配布方法を検討中.委員会内で検討する予定である. *目玉ロゴマークの使用について委員間で意見を交わしたが,現段階ではversion3でも使用する方向である.
10. 細胞検査士会会誌への掲載(12月) 〇青木渉外委員による「細胞検査士会社会活動の経緯と7年間の総括」の掲載文章を依頼した. 〇NPO法人がん患者団体支援機構 理事長 浜中和子先生による「日本細胞検査士会の皆様へ」の掲載文章を依頼した.
11. 第12回 日本子宮頸がん予防・啓発連絡会議参加(1月) 日時:2014年1月30日(木)15:30~17:30 会場:女性就業支援センター(東京都港区) 出席者:吉田委員(渉外委員会) 〇基調講演「低用量経口避妊薬 vs HPVワクチン」(社)日本家族計画協会クリニック 北村邦夫先生 〇各団体発表
12. 2014ニュースレター(マガジン)紙面の提供と協力(1月) 特定非営利活動法人子宮頸がんを考える市民の会が作成するニュースレター内に細胞検査士の仕事を知ってもらうためのA4紙面を提供した.今回の執筆者は,子宮頸がん検診委員会のご協力によりJA長野厚生連 篠ノ井総合病院 中村恵美子さんをご推薦して頂いた.
13. 細胞検査士会 子宮頸がん検診リーフレット作成(11月-3月) 2014Love49キャンペーンで配布する細胞検査士会オリジナルリーフレットを作成した. 表面:「あなたを守る細胞診」 裏面:「あなたの子宮を大切に 子宮頸がん検診を欠かさず受けましょう」 久大エンタープライズに印刷をお願いした(5万部).
14. 2014Love49キャンペーン準備(1月-3月) 2014年4月9日前後に,特定非営利活動法人子宮頸がんを考える市民の会と共に,子宮頸がん検診啓発活動を行うための準備を行っている.(特定非営利活動法人子宮頸がんを考える市民の会は2014Love49全国アクションに関する後援を厚生労働省から得ている) 細胞検査士会会長へ本活動における趣意書の作成を依頼し,庶務委員会から各都道府県代表者・担当者へ送って頂いた.今回は39都道府県が参加する. *問題点と課題 1.2015 Love49キャンペーンの趣意書は秋期大会時に渡せるように準備したい. 2.2014Love49の報告・反省会を行い情報交換の必要性がある.
平成25年度渉外委員会事業の総括 今年度の渉外委員会は,昨年度に引き続きLove49キャンペーンによる子宮頸がん検診の啓発事業,学会時のパネル展示やがん患者大集会などへの参加協力を行った.新たな事業として,細胞検査士の仕事を知ってもらうための「がん診断の担い手 細胞検査士 version 3」のパンフレット作成や2014 Love49キャンペーンに配布物である細胞検査士会オリジナルリーフレット作成は,当会においても大きな収益になると思われる.これらの事業は,細胞診検査への市民の理解を広め,子宮頸がん検診の認知度ならびに受診率の向上に貢献するものと考えるため,次年度も継続して行いたい.次年度の課題として,1.Love49キャンペーンの準備期間の検討,2.公益活動に関する情報交換会開催の検討,3.細胞検査士会HPにおけるLove49活動関連ページ作成に着手しながら,渉外委員会としての会務を果たしていきたい.
渉外委員会 河原明彦
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