1.昨年度より行われてきた「あり方委員会活動」として「各施設の細胞検査士の実態アンケート調査」を引継ぎ、とりまとめの作業を行った。 2.まとめた内容を細胞検査士教育セミナーにて発表した。細胞検査士教育セミナー [平成19年9月1-2日(滋賀)、9月8-9(東京)] 講演3 細胞検査士が抱える諸問題「いま細胞診の現場では」アンケート調査報告1(加藤 拓)・2(赤松 節) 3.まとめた結果、日本臨床細胞学会として取り組んでいただきたい事項を要望検討事項として細胞検査士会小林会長に提出した。 要望検討事項 a.日本臨床細胞学会へ細胞診標本のコンサルテーション部門の必要性を求める。 b.質的診断が推定される陰性標本の専門医の判定・サイン(施設認定制度細胞診ガイドライン)で専門医にて行われない場合、経験年数の高い細胞検査士の判定・サインでも可能とするよう求める。 c.検診標本の制度化について検討する委員会(部門)の必要性を求める。 要望検討事項としないが今後とも細胞検査士間でコンセンサスを深める必要がある事項 d.陰性標本のダブルチェック実施 e.細胞検査士賠償責任保険の加入 f.細胞検査士の充足状況 まとめた内容の一部は細胞検査士会会報へ原稿提出。 4.専門医あり方委員会との合同会議 平成19年度第1回細胞診専門医・細胞検査士あり方委員会合同会議[平成20年2月23日(土)東京] 以下の議題を細胞検査士側より提出した。 a.細胞検査士による細胞診の業務独占と細胞検査士資格の国家資格化 b.検診の標準化(標本作成,判定) c.質的診断が必要な陰性標本の扱い d.細胞診専門医のサブスペシャリティー e.細胞診のコンサルテーション 合同委員会のまとめとして *議題bに関しては,検診における子宮頸部・喀痰検診の扱いに関する標準化を検討する委員会設置を両会長に要望することとした。 *他の項目およびその他の事項に関しては,必要に応じて合同会議を開催し,検討を重ねてゆくこととした。
細胞検査士あり方委員会委員長 加藤 拓 |