ほんの数年前までは、顕微鏡写真というと極めて特殊で、稀症例や学会発表用や教育用に撮影するく
らいで、大部分の細胞検査士にとっては無縁なものでした。又、顕微鏡写真を撮影できる三眼顕微鏡
や、撮影装置はどこにでもあるというのではなく、大部分の細胞検査士は長年細胞をみているけれど
も、顕微鏡写真はとったことがない!というのが現実だったと思います。
でも、いまは、ちょっと違います。あのデジカメの出現によって、それも、顕微鏡の接眼レンズから
撮影できるデジカメの出現によって、
『撮りたい細胞と。顕微鏡と。デジカメがあれば、まさに!。だれでも。いつでも。どこで
も。』
気軽に顕微鏡写真がとれる時代になったのです。(写真1)
”百聞は一見にしかず”という諺が示すように、いくら詳しく細胞を言葉で表現してみても、その形
態は正確には伝わりません。一番いいのは、顕微鏡でその細胞を見てもらうことです。その次は写真で
す! 今や、細胞を簡単にメモる時代がきました。どんどんメモって、インターネットで送って、情報
の交換をしましょう!
そういうわけで、このシリーズでは、数回に分けて「簡単デジカメ撮影法」を載せていきます。